一期一会他の100g「にほへ」 一期一会他の100g「ちりぬ」 一期一会他の100g「るを」一期一会糸が生まれるまでニッティングバードは取材やニット製品の生産のために日本各地のニット工場にお伺いしています。
工場を俯瞰で見るといろいろな問題を見えてきて、一つの問題に行き着きました。
「製品を作るのに残った糸はどうなるのか?」ということです普通はニット工場に生産をお願いする際、工場側が直接糸商と取引をして糸を購入します。
生産をしている最中に、少なからず糸は残糸として必ず残ります。
私たちがニット工場にお願いして生産する際には、自分たちで直接糸商と取引して糸を発注しているので、生産後の「残った糸の回収」を必ず行います。
この糸を回収するところから「一期一会糸」が生まれました。
ほとんどのコーン巻きされた工業糸は1kgで納品されます。
編み物(ニット)は布帛(洋裁)のように生地に型紙を置いてカットする方法とは違うのでロスが限りなく少ないですが、単純に300gのセーターなら1kgの糸を使うと100gほど残ります。
もっと厳密に言うと1kgのコーンは前身頃を編むのに別の肩の方の糸が必要なので(編み物は1本の糸ではできていない)別糸として1kgのコーンを別のコーンに巻き返します。
このように、必ず糸が残糸として工場に溜まっていきます。
残された糸はどうなるのか??「捨て編み用の糸」として使用機械編みは必ず実際の糸(本糸)で編む前に「捨て糸で編んで、本糸との間に抜き糸を入れて編みます。
「捨て編み専用の糸」というのは実際に存在しますが、ストレートの編みやすい糸で「捨て編み糸」として残糸を使う時もあります。
ウールやアクリル100%などはフェルト屋さんが回収繊維が混じっていないフェルト化(縮絨)出来る糸はフェルト屋さんが回収後フェルトになり加工されます。
各地のニット工場によると年間100kg以上の糸が廃棄処分されているケースもあり、もちろん廃棄に費用がかかっているそうです。
一期一会の糸はポーダブルワインダーを使って作られます。
残糸を数本選びセットしてロウ引きをしながら糸をコーンに巻く設置をして糸をコーンに巻いていきます。
残りの写真はスクロールでご覧ください。
*写真は300g巻きを使っております。
この商品は200g巻です。
© 毛糸 コーン巻きあふれる笑顔